バッテリーが上がった車のバッテリーに、赤と黒のブースターケーブルのクリップを接続している様子

ブースターケーブルのつなぎ方|バッテリー上がりを安全に対処する順番

こんにちは!

車に乗って、いつものようにエンジンをかけようとしたら、エンジンがかからない。

こんな時は、バッテリーが上がっている可能性があります。

急いでいる時ほど、焦りますよね。

「ブースターケーブルなら車に積んである」
「でも、赤と黒をどの順番でつなぐんだっけ?」

となる方も多いと思います。

今日は、ブースターケーブルの正しいつなぎ方と外し方について書きます。

結論から言うと、つなぐ順番は赤・赤・黒・黒です。

ただし、最後の黒いクリップは、バッテリーが上がった車のマイナス端子へ直接つなぐのではありません。
車両の取扱説明書で指定されたアースポイント、またはエンジンルーム内の未塗装の金属部分へつなぎます。

ここが、一番間違えやすく、一番大切なところです。

※車種によって接続位置や手順が異なります。
作業前に、必ずお車の取扱説明書にある「バッテリーがあがったときは」などの項目を確認してください。

まず確認。自分で作業してよい状態ですか?

ブースターケーブルを使った応急始動は、自分でできる場合があります。
ただし、いつでも、どこでも作業してよいわけではありません。

次のような場合は無理に作業せず、JAFや自動車保険のロードサービス、販売店などへ相談してください。

  • 高速道路上や、交通量が多く安全な作業場所を確保できない。
  • バッテリーに凍結の疑い、破損、膨らみ、亀裂、液漏れがある。
  • 焦げたようなにおい、煙、異常な熱がある。
  • 端子の位置や指定のアースポイントが分からない。
  • 車両の取扱説明書でジャンプスタートが禁止されている。
  • ケーブルの被覆が破れている、クリップが腐食・破損している。
  • 作業に少しでも不安がある。

バッテリーの周辺では、接続時に火花が出る可能性があります。

「たぶん、ここで大丈夫だろう」と、感覚でつなぐのは危険です。

分からない時は、プロに任せる。
これも大切な判断です。

JAFのロードサービスを呼ぶ

作業前に準備すること

まず、バッテリーが上がった車を「故障車」、電気を分けてもらう車を「救援車」とします。

作業前に、次を確認してください。

  • 故障車と救援車の電圧が同じであること。12V車と24V車は接続しない。
  • 救援車は、故障車と同等以上のバッテリー容量であること。
  • ブースターケーブルの電圧・容量・長さが、使用する車に合っていること。
  • 2台の車体が触れない位置に停車していること。
  • AT車はP、MT車はNに入れ、両車のパーキングブレーキをかけること。
  • ライト、エアコン、オーディオなどの電装品をOFFにすること。
  • 両車のエンジンを停止し、キーまたはパワースイッチをOFFにすること。
  • 風通しのよい屋外で作業すること。

ケーブルは、冷却ファンやベルトなどの回転部分に触れないように取り回します。
エンジン始動後は冷却ファンが突然回り出すこともあるため、手や衣服も近づけないでください。

火気や喫煙は厳禁です。
赤と黒のクリップ同士や、クリップと車体を誤って接触させるのも絶対に避けてください。

つなぐ順番は「赤・赤・黒・黒」

ここからが本題です。
接続は、次の4か所へ、この順番でおこないます。

  1. 赤を、故障車のプラス端子へ。
  2. 赤を、救援車のプラス端子へ。
  3. 黒を、救援車のマイナス端子へ。
  4. 黒を、故障車の指定アースポイントへ。

一つずつ、写真で見ていきます。

1.赤を、故障車のプラス端子へ

バッテリーが上がった故障車のバッテリーのプラス端子に、赤いブースターケーブルのクリップを接続している様子

赤いケーブルの片方を、バッテリーが上がった故障車のプラス端子へつなぎます。

プラス端子には「+」の表示や、赤いカバーが付いていることが多いです。
カバーが付いている場合は、めくってから接続します。

2.赤を、救援車のプラス端子へ

救援車のバッテリーのプラス端子に、赤いブースターケーブルのクリップを接続した様子

赤いケーブルの反対側を、救援車のプラス端子へつなぎます。

この時点で、赤いケーブルの両端が接続された状態になります。
まだ黒いケーブルはつないでいません。

3.黒を、救援車のマイナス端子へ

救援車のバッテリーのマイナス端子に、黒いブースターケーブルのクリップを接続している様子

黒いケーブルの片方を、救援車のマイナス端子へつなぎます。

マイナス端子には「−」の表示があります。
プラス端子と間違えないよう、表示を確認してから接続してください。

4.最後の黒を、故障車の指定アースポイントへ

故障車のエンジンルーム内にある指定アースポイントへ、黒いブースターケーブルのクリップを接続した様子

黒いケーブルの反対側を、故障車の取扱説明書で指定されたアースポイントへつなぎます。

指定箇所がなく、取扱説明書で認められている場合は、バッテリーから離れたエンジンブロックや、
エンジンルーム内の丈夫な未塗装金属部へつなぎます。

最後の黒いクリップを故障車のバッテリーのマイナス端子へ直接つながないのは、
バッテリーの近くで火花が出るのを避けるためです。

バッテリーの周囲には可燃性のガスが発生していることがあります。
そこで火花が出ないように、あえてバッテリーから離れた場所へつなぎます。

4か所とも、クリップが外れないよう確実に挟めていることを確認してください。

ブースターケーブルのつなぎ方を動画で見る

エンジンをかける順番

ケーブルを正しく接続できたら、次の順番で始動します。

  1. クリップがしっかり接続され、ケーブルが回転部分から離れていることを確認する。
  2. 救援車のエンジンを始動する。
  3. 救援車・故障車それぞれの取扱説明書に記載された方法と待ち時間に従う。
  4. 取扱説明書で指定された手順で、故障車のエンジンを始動する。

車種によって、救援車のエンジン回転数や始動までの待ち時間は異なります。
一律の回転数や時間で作業せず、必ず車両の取扱説明書を優先してください。

アウグのブースターケーブルには「3・7・10の法則」があります。

キーを回すのは1回3秒以内。
次に試すまで7秒以上あけて、ケーブルを冷ます。
10回繰り返してもかからなければ、作業を中止する。

ケーブルが熱を持って溶けるのを防ぐための基準です。
他社製品をお使いの場合は、その製品の取扱説明書に従ってください。

始動しない場合は作業を中止してください。
バッテリー以外に原因がある、ケーブルの容量が足りない、
端子が汚れていて電気が流れていない、といった可能性があります。

外す時は、つないだ時と完全に逆です

エンジンが始動したら、ケーブルやクリップが十分に冷えていることを確認してから取り外します。
熱い場合は触れず、冷えるまで待ってください。

取り外す順番は、接続時と完全に逆です。

  1. 故障車のアースポイントから、黒いクリップを外す。
  2. 救援車のマイナス端子から、黒いクリップを外す。
  3. 救援車のプラス端子から、赤いクリップを外す。
  4. 故障車のプラス端子から、赤いクリップを外す。

エンジンが回っているため、取り外す時もケーブルを冷却ファンやベルトへ近づけないでください。

ブースターケーブルの外し方を動画で見る

なお、エンジンがかかったからといって、バッテリーの問題が解決したとは限りません。

バッテリーが寿命を迎えていたり、発電機に不具合があったりすると、再びエンジンがかからなくなることがあります。
応急始動後は、できるだけ早く販売店や整備工場で点検してください。

ハイブリッド車や電動車は、特に取扱説明書を確認してください

ハイブリッド車、プラグインハイブリッド車、電気自動車などは、
車種によって補機バッテリーの位置や救援用端子、作業手順が異なります。

見えているバッテリーへ、そのままケーブルをつなげばよいとは限りません。

ハイブリッド車は、故障車として救援してもらえる場合がありますが、
救援車として他の車へ電気を供給するのは避けてください。

アウグのI-50も、ハイブリッド車を「救援される側」として使用できますが、
ハイブリッド車を「救援する側」には使用できません。

オレンジ色の高電圧ケーブルや高電圧部品には、絶対に触れないでください。

車種ごとの指定位置が分からない場合は、作業を中止し、ロードサービスや販売店へ相談してください。

ブースターケーブルは、車に合う容量を選んでください

順番が正しくても、ケーブルの容量が足りなければ、エンジンが始動しないことがあります。

それだけでなく、ケーブルやクリップが発熱し、被覆が溶ける原因にもなります。

選ぶ時は、まず車両の電圧を確認します。
そのうえで、車両の取扱説明書、搭載バッテリーの表示、ブースターケーブルの適合表示を確認します。

バッテリーの「性能ランク」とブースターケーブルの「A(アンペア)」は、単位が違います。
そのため、性能ランクの数字の1.2〜1.3倍以上のA数を目安に、余裕のあるケーブルを選んでください。

迷ったときは、車のクラスから選ぶ方法もあります。

  • 軽・コンパクト(性能ランク34〜38/EN規格LN0):50A以上
  • 軽・コンパクト(性能ランク38〜55):80A以上
  • 普通乗用車(性能ランク55〜80):100A以上
  • ミニバン(性能ランク55〜95):100〜120A以上
  • 輸入車:200A推奨

アイドリングストップ車、寒冷地仕様車、輸入車、ディーゼル車などは、大きな容量が必要になる場合があります。

容量に迷う場合は、余裕のある製品を選ぶか、販売店・整備工場・アウグへ確認してください。

ブースターケーブルの選び方を動画で見る

アウグのブースターケーブルを見る

ここで、少しだけ宣伝です

ウチのブースターケーブルで、普通乗用車向けの目安になるのが
「ブースターケーブル 12/24V 100A 3.5M(I-50)」です。

12V車と24V車に対応した、100A・長さ3.5mのブースターケーブルです。

電気抵抗の少ない銅線と、先端まで覆ったフルカバークリップを採用しています。
持ち運びや車載保管に便利な収納バッグ付きです。

ただし、100Aであれば、どの車にも使えるということではありません。
購入前に、お車の電圧とバッテリー性能ランクを必ず確認してください。

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車に合うブースターケーブルを確認する

まとめ

ブースターケーブルをつなぐ順番は、赤・赤・黒・黒です。

  1. 赤を故障車のプラス端子へ。
  2. 赤を救援車のプラス端子へ。
  3. 黒を救援車のマイナス端子へ。
  4. 黒を故障車の指定アースポイントへ。

外す時は、この完全な逆順です。

大切なのは、順番だけを暗記して終わりにしないことです。

  • 車両の取扱説明書で接続位置を確認する。
  • 2台の電圧を合わせる。
  • 車に合う容量のケーブルを使う。
  • 最後の黒は、故障車の指定アースポイントへつなぐ。
  • 分からない時や危険な場所では、無理に作業しない。

バッテリー上がりは、いつ起きるか分かりません。

使う時になって初めて袋を開けるのではなく、一度、取扱説明書と動画を見ておくと安心です。

車に積んでおきたいブースターケーブルを見る

では、また!

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